学会創立30周年記念講演

招待講演:大堀 淳

大堀 淳(東北大学 電気通信研究所)
関数型言語SML#の開発

招待講演:久世 和資

久世 和資(日本アイ・ビー・エム株式会社)
A New Era of Computing

関数型言語SML#の開発 – 我が国のソフトウェア産業新生へのささやかな貢献を目指して –

大堀 淳(東北大学 電気通信研究所)

高信頼ソフトウエアを高い生産性をもって開発することができるプログラミング言語は,ソフトウェア産業新生の一つの可能性を与えると信じている.また,そのようなプログラミング言語を独自にスクラッチから開発する能力の維持は,ソフトウェア技術を産業の基軸の一つと位置づける我が国の枢要な課題といえる.我々が20年以上に亘って進めている関数型高信頼言語SML#の研究開発は,学術的な貢献に加え,我が国のソフトウェア産業新生へのささやかな貢献を願ってのものである.現在,SML#開発当初に目標としたほぼすべての機能を実現することに成功し,その応用の可能性を探るべく,産学連携プロジェクトを開始している.本講演では,SML#の機能およびその開発過程で構築した理論や技術を概観したのち,SML#を活用した実際のソフトウェア開発プロジェクトを紹介しながら,ソフトウェア生産言語としてのSML#の可能性と展望を論じる.

SML#の研究開発は,上野雄大氏(東北大学 電気通信研究所)との共同研究である.
SML#を活用したソフトウェア開発プロジェクトはNECソフトウエア東北株式会社殿との共同研究である.

New Era of Computing

久世和資(日本アイ・ビー・エム株式会社 執行役員 研究開発担当)

従来の「定型業務を効率よく処理する」モデルから、今後は「知識や情報を柔軟に活用してビジネスの価値を高める」モデルへ移行が急速に進みつつある。新世代のシステムは、先進技術を柔軟に取り入れ、ワークロードの最適化や拡張可能なアーキテクチャーを持つことにより、情報中心の社会や企業を支えることが求められる。このようなシステムの実現のためには、Cognitive ComputingとSoftware Defined Environmentの両者を活かして、その価値を最大限にすることが重要となる。新しいワークロードの事例とともに、新しい時代のコンピューティングシステムについて議論する。

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